賃貸物件で人気の設備は？一人暮らし・ファミリーに分けて解説

賃貸物件を探す場合、設備の充実度に注目する方は多いでしょう。
近年の賃貸物件では、分譲住宅と同等の設備を備えている場合もあり、自分が求めるグレードを決めておくことは大切です。
そこで今回は、一人暮らし・ファミリー向けの賃貸物件で人気の設備と選び方のポイントを解説します。

一人暮らしの賃貸物件で人気の設備

一人暮らしの世帯は、生活の便利さや安全性を重視する傾向があります。
今回は、一人暮らし向けの賃貸物件でとくに人気のある設備として、室内洗濯機置き場、インターホン、そしてインターネット無料について解説します。

室内洗濯機置き場

一人暮らし用のワンルームなどの賃貸物件は、室内面積が小さいため、洗濯機置き場を室外に設置しているケースが多いです。
しかし、人気があるのは室内に洗濯機置き場がある物件です。
室内に洗濯機があると、暑さや寒さ、雨などの気候に影響されず、いつでも快適に洗濯ができます。
雨や紫外線にさらされないため、洗濯機の寿命も長くなるでしょう。
また、洗濯機が室内にあると、洗濯物が盗まれるリスクが少なくなります。

インターホン

一人暮らしの方にとって、セキュリティは重要な問題となるため、インターホンの人気が高いです。
モニター付きインターホンは、ドアを開ける前に訪問者の姿が確認できるため、防犯に役立ちます。
近年では宅配サービスが便利になり、宅配業者に応対する機会も増えたため、モニター付きインターホンの需要が高まっています。
ただし、インターホンは入居後の後付けもできるため、自分での取り付けが面倒に感じない方は、設置されていない物件を選んでも問題はないでしょう。

インターネット無料

現代人にとってインターネット環境は、ライフラインともいえる位置付けとなってきています。
また、賃貸住宅内で在宅ワークやオンライン授業をする方もいるでしょう。
しかし、インターネット回線の契約や回線の引き込み工事などは、初期費用がかかります。
さらに、インターネットの通信費も、月々5,000円程度の費用が発生します。
一方で、あらかじめ無料のインターネット設備が用意されている賃貸物件は、入居者の負担軽減となるため人気です。
ただし、インターネットの用途によっては通信速度にこだわりがある方もいます。
インターネット無料の物件では、どの程度の通信速度が確保されているのか、確認しておくことをおすすめします。

ファミリー向けの賃貸物件で人気の設備

ファミリー世帯では、生活の快適度を高める設備を求める傾向が強いです。
ここでは、ファミリー向けの賃貸物件で人気の設備として、追いだき機能やエントランスのオートロック、システムキッチンを解説します。

追いだき機能

追いだき機能とは、浴槽のお湯の温度が下がったら再び沸かし直せる機能のことです。
とくに家族が多い世帯では、お風呂に入る順番の最後には浴槽のお湯が冷めてしまっていることがあります。
追いだき機能があれば、お湯を張り替えることなく温かさを保てるため便利です。
家族の誰かが遅く帰宅する場合でも、温かいままのお風呂に入れます。
追いだき機能には、自動的に温度を保つタイプや水量が減ると、お湯を足してくれるタイプのものもあります。
追いだき機能があると、時短や節約の面で役立つため、人気の設備のひとつです。

エントランスのオートロック

女性や子どもがいるファミリー世帯では、セキュリティを重視する方が多いため、オートロックが人気です。
エントランスにオートロックが付いていると、建物内に部外者が入ってくることを防げます。
その場合、子どもだけで留守番する機会もある家庭にとって、あると安心できる設備でしょう。
また、オートロックタイプの住宅の場合、各戸の室内に入るためにはエントランスと玄関の2段階の侵入が必要です。
そのため、オートロックでない住宅に比べると、空き巣などのリスクが低いといえます。

システムキッチン

システムキッチンとは、コンロとシンクが一体型になっているタイプのキッチンです。
キッチンを広く使えるため、手際良い作業がしやすく、人気があります。
ファミリー世帯は、毎日料理をする場合も多く、キッチンの使い勝手が生活の快適度を大きく左右するかもしれません。
調理器具や調味料などを使用する物品も多いため、整理整頓がしやすい構造が好まれます。
システムキッチンの備え付けで、魚焼きグリルやオーブンなどが付帯しているタイプもあります。
付帯設備が多いほど、調理の幅が広がり、食の楽しみも増えるでしょう。
キッチンの使い方は好みもあるため、それぞれのライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

賃貸物件を設備で選ぶ場合のポイント

賃貸物件の設備の充実度は、家賃と比例する傾向があります。
そのため、こだわりたいポイントと妥協できるポイントを整理しておくことは大切です。
ここでは、選び方のポイントを4つ解説します。

設備選びのポイント①ライフスタイルを考慮する

賃貸物件で必要な設備は、ライフスタイルによって大きく異なります。
たとえば、一人暮らしでは追いだき機能はあまり使わないかもしれませんが、帰宅時間の異なる夫婦にとっては便利な機能です。
また、セキュリティを最重視する方もいれば、価格を優先したい方もいるでしょう。
それぞれの状況によって必要な設備は変わるため、自分のライフスタイルをよく検討することは大切です。

設備選びのポイント②周辺環境を考慮する

周辺環境によって、必要な設備は変わります。
周辺の治安に不安要素がある地域では、セキュリティ設備の重要度が高まるでしょう。
自炊をあまりしない一人暮らしの方で、物件周辺も飲食店が多くあるエリアであれば、充実したキッチン設備は必要としないかもしれません。
周辺環境も考慮に入れたライフスタイルをイメージし、必要な設備を検討するようにしましょう。

設備選びのポイント③代替え案を考える

希望する設備があっても、予算の関係で適当な物件を見つけるのが難しいケースがあります。
その場合には、代替え案を考えるのもひとつの手です。
キッチン設備が充実していなくても、ある程度の広さがあれば自分で設備を持ち込み、使いやすいキッチンを作れます。
インターネット無料の物件ではない場合、自分でプロバイダ契約が必要ですが、結果として安く通信速度の速いプランが見つけられることもあるでしょう。
一方で、エントランスホールのオートロックなど、建物に付帯する設備については自分で工夫する余地がありません。
そのため、代替えができる設備とできない設備を分け、希望の優先順位を決めておくと良いでしょう。

設備選びのポイント④内見でしっかりと確認する

希望する設備が備わっている物件を見つけたら、内見でしっかりと実物を確認することが大切です。
現地で見てみると、物件情報だけではわからない使い勝手やメンテナンス状況などがわかる場合があります。
設備を実際に作動させ、故障がないか、使いやすいかを判断することも大切です。
とくに、これまで使用したことがない設備については、実際に現物を確かめてみると、自分に必要な設備かどうかが確認できるでしょう。

まとめ

一人暮らしの賃貸物件で人気の設備は、室内洗濯機置き場やインターホン、インターネット無料などです。
ファミリー世帯には、追いだき機能やエントランスのオートロック、システムキッチンなどが人気があります。
設備で賃貸物件を選ぶ場合は、自分のライフスタイルや周辺環境によって必要な設備を絞ったり、内見で実物を確認したりすることが大切なポイントです。