賃貸物件ではフローリングにワックスをかけても良い?方法と注意点も解説!

賃貸物件ではフローリングにワックスをかけても良い?方法と注意点も解説!

自宅でフローリングの床を保護したいときは、ワックスをかけるのがひとつの方法です。
しかし、賃貸物件に現在住んでいる方は、自分でワックスをかけても良いのか、不安に感じるところでしょう。
今回は、賃貸物件でフローリングにワックスをかけても良いのかにくわえ、方法と注意点も解説します。

この記事の要点
Q:賃貸物件でフローリングにワックスをかけるとき、契約上の注意点はありますか?
A:賃貸物件では、ワックスがけの可否が契約内容や管理方針によって異なります。
多くの場合、床の保護は大家さんの管理範囲とされるため、無断でおこなうと原状回復費用を請求されるおそれがあります。
ワックスをかける前に、契約書や床材の仕様を確認し、必ず管理会社や大家さんに相談することが大切です。

賃貸物件でフローリングにワックスをかけても良い?

賃貸物件でフローリングにワックスをかけても良い?

賃貸物件では、借主のほうでおこなえる対応が限られています。
一般的には良いお手入れでも、賃貸物件で借主がおこなうのはNGとされるケースがあるため、注意が必要です。
フローリングへのワックスがけに関しては、以下のように定まっています。

ワックスがけに関する規定

賃貸物件にあるフローリングへのワックスがけは、借主のほうで可能な対応のひとつです。
しかし、原則的には大家さんの管轄とされており、借主が無断でおこなうのはあまりおすすめできません。
賃貸物件において、借主のほうでおこなうように定まっているのは、必要最低限の管理のみです。
具体的には、一般的な掃除を定期的におこなう程度で良いとされています。
フローリングへのワックスがけは、必要最低限の管理の範囲を超えており、借主のほうでおこなうのが一般的とはいえません。
国土交通省が定めた原状回復に関するガイドラインでも、床のワックスの自然な劣化やはがれは「通常損耗」とされ、借主の負担にはならないと示されています。
ただし、ワックスをかけること自体が必ず貸主の負担と明記されているわけではなく、契約内容や床材の仕様によって扱いが変わる点には注意が必要です。
以上の点から、賃貸物件でのワックスがけは、借主のほうでおこなえる可能性はあるものの、実施にあたっては一定の注意が必要です。

推奨される対応

借主のほうでワックスがけをしたいなら、大家さんや管理会社まで事前に確認を取るのがおすすめです。
しっかり確認や許可を取ってからおこなえば、ワックスがけ自体を問題視されるリスクは下がります。
自己判断でおこなうと、作業に失敗して床に傷や汚れが付いたとき、原状回復費用を請求されるおそれがあります。
いくら床の保護に良いお手入れでも、賃貸物件を傷付けたり汚したりすれば、トラブルになりかねません。
ワックスがけは、借主に求められる一般的な対応ではないため、実施前に大家さんや管理会社まで一度相談しましょう。

▼この記事も読まれています
賃貸借契約での必要書類とは?印鑑証明書・住民票・収入証明書を解説

賃貸物件でフローリングにワックスをかける方法

賃貸物件でフローリングにワックスをかける方法

大家さんや管理会社から許可を得て、賃貸物件のフローリングにワックスをかけることになったら、作業に失敗しないよう方法をしっかり押さえる必要があります。
作業の開始前に押さえたい基本の方法は、以下のとおりです。

床を掃除する

作業にあたって最初におこなうのは、床の掃除です。
フローリングにゴミやホコリがあると、ワックスをかけたあとの仕上がりが汚くなってしまいます。
仕上がりがきれいになるよう、ホコリやゴミは事前に掃除機で取り除きましょう。
掃除機をかけてもきれいにならないときは、雑巾で水拭きするのが有効です。
ただし、水拭きのあとは、床をしっかり乾かす必要があります。

周囲を養生する

床の掃除が終わったら、養生へと入ります。
ワックスが付着してはいけない範囲は、ビニールなどでしっかり覆いましょう。
覆いの固定にはテープを使いますが、粘着力には注意が必要です。
粘着力が強すぎると、養生を外したときにワックスが一緒に剥がれかねません。
また、室内にテープの跡などが付き、以後に問題となるおそれもあるため、必要最低限の粘着力しかない、紙製の専用テープを使いましょう。

既存のワックスを落とす

周囲の床や壁などをすべて養生したら、既存のワックスを専用の剥離剤で落とします。
重ね塗りをしないのは、古いワックスには劣化のおそれがあるからです。
劣化したワックスには黒ずみが生じやすく、重ね塗りすると見た目が良くないため、古いものは事前に落とすほうが無難です。
剥離剤は、古いワックスのあるフローリングに少し垂らし、スポンジで広げます。
スポンジに剥離剤をしみ込ませてから塗る形にしても構いません。
3~5分ほど待つと、剥離剤の効果で既存のワックスが浮いてくるため、スポンジや濡らした雑巾などでこすって落とします。
なお、剥離剤を床に塗ったあと、長時間放置するのはNGです。
長時間放置すると床が傷むおそれがあるため、目安時間が過ぎたら作業にすぐ入りましょう。
床を何度か水拭きし、古いワックスがすべて落ちたら、別の雑巾で乾拭きして完了です。

ワックスをかける

上記の作業がすべて終わったら、新しいワックスをかけます。
部屋の奥からどのようにワックスをかけるか、効率的な塗り方を事前に考えておくと、作業がスムーズです。
塗り終わったら、使用したワックスの目安時間どおりに、しっかり乾燥させます。
スピードタイプなら10~20分ほど待つだけで良いのですが、乾燥には一般的に30分以上はかかるものです。
使用量が過剰だと、通常より乾燥に時間がかかるため、注意しましょう。
なお、ワックスがけが初めてだったり、最後におこなってから時間が経っていたりするフローリングでは、重ね塗りがおすすめです。
最初のものをしっかり乾燥させてからワックスを再度かけると、床がしっかり保護されます。
ワックスがけや乾燥などがすべて終わったら、養生を剥がして完了です。

▼この記事も読まれています
賃貸物件の初期費用はいくらかかる?敷金や礼金・仲介手数料について解説

賃貸物件でフローリングにワックスをかけるときの注意点

賃貸物件でフローリングにワックスをかけるときの注意点

賃貸物件でフローリングにワックスをかけるとき、大家さんとトラブルにならないよう、以下の注意点はしっかり押さえることをおすすめします。

注意点①剥離は丁寧におこなう

先述のとおり、ワックスがけではまず既存のものを落とす必要があり、作業は丁寧におこないましょう。
床自体をごしごしとこすると、フローリングが傷付きかねません。
表面のワックスだけが落ちるよう、あまり力を入れすぎないことが大事です。
床を傷付けるリスクを思えば、そのまま重ね塗りしたほうが良いように思えるかもしれません。
しかし、古いワックスがそのままでは、劣化による黒ずみが問題になりかねません。
賃貸物件のフローリングに自分でワックスをかけるなら、できるだけきれいに仕上がるよう古いものを丁寧に落としましょう。

注意点②ノンワックス仕様の床

主な注意点のひとつに、床がノンワックス仕様になっている可能性が挙げられます。
ノンワックス仕様の床にはワックスが適さず、使用しないことが推奨されています。
必ず事前に仕様を確認しましょう。
現在のフローリングの多くはこのノンワックス仕様です。
一見すると普通に塗れているように見えますが、フローリングの特性からワックスがしっかりなじみません。
時間が経つと自然に剥がれてきて、床に気泡が生じたような状態になることがあります。
そのままでは見た目が悪く、最終的にはワックスを落とすしかありません。
しかし、剥離作業にフローリングが耐えられない場合もあり、かえって床を傷めるリスクが高まります。
ノンワックス仕様を見落とすとトラブルにつながりやすいため、重要な注意点としてしっかり確認しておきましょう。

▼この記事も読まれています
賃貸物件の築年数の違いについて!築古・築浅それぞれのメリットを解説

まとめ

賃貸物件でのワックスがけは、借主のほうでおこなえる可能性はありますが、事前に大家さんや管理会社まで確認を取ったほうが安心です。
実施にあたっては、まず床を掃除してゴミやホコリを除去したり、作業範囲外を養生したりしたのち、古いワックスを落としてから新しいものを塗ります。
注意点には、古いワックスは丁寧に落とす、ノンワックス仕様でないかをしっかり確認するなどが挙げられます。

住まいるショップの写真

住まいるショップ

広島市安佐北区を専門に、地域に根差した不動産サービスをご提供しております。
地元在住のベテランスタッフによる誠実な対応と、100万枚を超える豊富な物件写真で、お客様の理想のお部屋探しを力強くサポートいたします。
単身者向けからファミリー物件、事業用物件まで、お客様の多様なニーズにお応えできるのが私たちの強みです

■強み
・安佐北区専門の豊富な情報量
・100万枚を超える圧倒的な写真データ
・地域在住のベテランスタッフが在籍

■事業
・賃貸物件の仲介(アパート、マンション、一戸建て)
・ペット飼育可能な物件やファミリー向け住宅など多彩に展開