賃貸物件のベランダは掃除方法に注意が必要!汚れの原因についても解説

賃貸物件のベランダは掃除方法に注意が必要!汚れの原因についても解説

ベランダは、風雨にさらされる場所であり、汚れやすい環境にあります。
そのため、放置しておくと、排水溝の詰まりやカビの発生、近隣トラブルの原因にもなりかねません。
この記事では、ベランダが汚れる主な原因や掃除方法、掃除をする際の注意点について解説します。

賃貸物件のベランダは掃除が欠かせない!汚れの原因とは

賃貸物件のベランダは掃除が欠かせない!汚れの原因とは

賃貸物件のベランダは、室内に比べると使用頻度が低いため、清掃や管理が後回しになりやすいスペースです。
しかし、汚れが蓄積しやすい部分でもあり、汚れを長期間放置すると、衛生環境の悪化や建物の劣化に繋がる可能性があります。
そうならないように、適切な掃除方法を知るためにも、まずはベランダの主な汚れの原因について確認しておきましょう。

土・砂利

ベランダは、常に外気にさらされているため、風や雨で運ばれてきた土や砂が溜まりやすい環境です。
とくに、強風の日や近隣に工事現場がある場合、舞い上がった砂埃が付着しやすく、汚れの原因となります。
また、ベランダで観葉植物などを育てていると、鉢の土がこぼれ落ち、排水溝の詰まりを引き起こすリスクも高まります。
さらに、床材がコンクリート仕上げの場合、表面の微細な凹凸により、細かい砂や汚れが入り込みやすいため注意が必要です。
それらを防ぐためには、定期的に排水溝や床面の状態を確認し、汚れが再び風で舞い上がる前に清掃をおこなう必要があるでしょう。

排気ガス

交通量の多い道路や駐車場の近くにある賃貸物件では、排気ガスに含まれる微粒子や油分がベランダに付着しやすくなります。
また、都市部や工場の多い地域では、大気中の汚れが高層階まで届くため、階数に関係なく定期的な清掃が必要です。
それらの環境下では、目に見えにくい汚れが溜まりやすく、気づかずに踏んだり布類が触れたりすると、広範囲に黒い跡がついてしまいます。
さらに、洗濯物や布団に付着するリスクもあるため、ベランダの手すりや床はこまめに拭いておきましょう。
くわえて、窓やサッシも同様に汚れやすいので、ガラスクリーナーを使って一緒に掃除すると、より清潔な環境が保てます。

鳥の糞

ハトやカラスなどの鳥がベランダに飛来し、休憩場所や巣作りの場として利用することで糞が付着するケースがあります。
鳥の糞は、衛生面で大きなリスクを伴うほか、酸性度が高いため金属部分やコンクリートを傷める原因にもなります。
また、放置すると乾燥して粉状になり、吸い込んでしまうと健康への悪影響が出る可能性があるので、なるべく早めに取り除くことが大切です。
もし、巣を作られてしまった場合は、糞の掃除が追いつかなくなるだけでなく、害虫やダニが発生するリスクも高まります。
そんなときは、自分で対処せず、早めに管理会社や専門業者へ相談しましょう。
なお、清掃作業をおこなう際は、使い捨て手袋やマスクを着用し、衛生面への十分な配慮が求められます。

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賃貸物件のベランダ掃除に必要な道具と作業方法について

賃貸物件のベランダ掃除に必要な道具と作業方法について

賃貸物件のベランダを掃除する際には、まず必要な道具を揃えなければなりません。
また、効率よく掃除を進めるためにも、全体的な作業の流れを理解しておく必要があります。
ここからは、ベランダ掃除に必要な道具と掃除の流れについて解説します。

掃除に必要な道具

ベランダを効率よく掃除するには、まず道具を揃えることが大切です。
必要な道具としては、ほうき、ちりとり、雑巾、バケツ、デッキブラシなどが挙げられます。
また、安全に掃除するために、ゴム手袋や滑りにくい靴も用意しておきましょう。
さらに、動きやすくて汚れてもいい服装で作業すれば、掃除がスムーズに進みます。

ベランダ掃除の流れ

賃貸のベランダを掃除するときは、まず「何ができて、何がNGか」を管理規約で確認することが大切です。
また、トラブルを避けるためにも、水を流しても良いのか、清掃道具の使用に制限があるかなどを把握しておきましょう。
次に、ベランダに置いてある物(植木鉢や物干し台など)を一時的に片付け、作業スペースを確保します。
そして、物を片付けたら、ほうきでゴミや落ち葉、ほこりなどを取り除き、排水溝の周辺も詰まりがないかをチェックしましょう。
その際、排気ガスや鳥の糞などの頑固な汚れは、バケツの水を少しずつ流しながらデッキブラシでこすり落とします。
ただし、ベランダによっては水を流せないこともあるため、その場合は濡れ雑巾で拭き取る方法も有効です。
くわえて、手すりやサッシの溝など細かい部分の汚れは、歯ブラシを使うときれいになります。
そして、汚れを落としたら、仕上げに乾いた雑巾で全体を拭き、水気を取って完了です。

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賃貸物件のベランダ掃除をする場合の注意点について

賃貸物件のベランダ掃除をする場合の注意点について

賃貸物件は、持ち家とは異なり、さまざまなルールが設けられています。
そのため、ベランダの掃除をおこなう際も、トラブルを避けるために、いくつか注意すべきポイントがあります。
そこで、トラブルを避けるためにも、賃貸物件のベランダ掃除をする際の注意点を確認しておきましょう。

事前に規約を確認しておく

賃貸物件のベランダを掃除する前に確認したいのが、管理規約や契約書に記載されている「使用ルール」です。
そこには、排水の制限、水の使用可否、清掃に関する決まりなどが書かれている場合があるため、事前のチェックが欠かせません。
もし、ルールを確認せずに掃除をしたことでトラブルになると、契約違反として罰則が科せられる可能性があります。

近隣への配慮を欠かさない

マンションやアパートといった集合住宅においては、ベランダ掃除による音や水の飛散が他の居住者に迷惑を及ぼす恐れがあります。
そのため、作業は早朝や深夜の時間帯を避け、日中におこなうのが望ましいでしょう。
また、建物の構造によっては、ブラシを使って床をこする振動や音が階下に響いて、下に住む住民からクレームがくる可能性があります。
このようなトラブルを避けるためにも、事前に口頭や掲示物でひと言断りを入れておくことをおすすめします。
さらに、排水口付近に養生シートや雑巾などを敷くなど、水が周囲に流れ出さないように、あらかじめ対策しておくと安心です。

水は大量に流さないようにする

賃貸物件のベランダを掃除する際は、水を大量に流さないようにご注意ください。
なぜなら、排水口が詰まっていると水が溢れやすく、建物や下階の住戸に被害が及ぶ可能性があるからです。
そのため、掃除を始める前には、排水口の状態を確認し、落ち葉やゴミなどの異物はあらかじめ取り除いておきましょう。
また、洗剤を使用する際は、環境への配慮を忘れず、用法・用量を守ったうえでしっかりすすぐことが大切です。
くわえて、防水処理が万全でないベランダでは、水の使用量を必要最小限に抑えて、モップや雑巾による拭き取りを中心とした作業が推奨されます。
このように、集合住宅においては、排水設備の処理能力に限りがあるため、一度に多量の水を流すことは避け、適量ずつ排水を行うなどの配慮が必要です。

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まとめ

ベランダは風雨や外気にさらされるため、定期的な清掃が欠かせない場所です。
賃貸物件では、管理規約や近隣住戸への配慮を踏まえて掃除をおこなう必要があります。
排水口の確認や音・水漏れへの対策を講じながら、安全かつ丁寧に作業を進めましょう。
適切な道具を準備し、正しい手順で清掃することで、清潔な環境を保ち、トラブルを防ぐことができます。